ものの見え方

私の敬愛する和田裕美さんはよく「事実はひとつ、考え方はふたつ」といわれます。私が連想するのは桜島の姿です。私の住む町から見える桜島の姿はほっそりとした形よい感じなのですが、鹿児島市側から見ると右肩下がりの台形なのです。また、雪が降ったときなど私の町からは積もっているように見えても、鹿児島市側から見るととけて何もなかったりします。見る角度でだいぶ差ができるわけです。今日は息子と一緒にしている携帯ゲームではっとすることがありました。

あるキャラクターを獲得するためのクエストに私は何回か挑戦したのですが、息子が先にクリアしました。難しいのにどうしてはやくクリアできたんだろうと思ってきくと、何回かコンティニューして続けていけばできるよ、と言われたのです。私はコンティニューしないのがいいのだと勝手に決めて最初からしていたのです。なるほど幾つか手放さなくてはならないアイテムもありますが、着実に進んでクリアできました。いつの間にか思い込みで前へ進むことができなくなっていたのです。

目の前の壁しか見えていなくて後ろのドアや目上の窓に気付かないことってあるとおもいます。たちどまり、耳を傾け、事実を違う角度から見ることができるよう軟らかい考えを持っていたいとおもいます。